代表取締役
代表取締役
CHAPTER1
事業は2004年に兵庫県伊丹市でスタートしました。当初よりコンピュータ機器を扱っていたのですが、販路はウェブのみでした。しかし事業の拡大にともなって2011年には株式会社に改組し、実店舗「PCコンフル」を立ち上げるに至ります。さらに全国レベルのお取引を可能にすべく、2015年には東京、2019年には中四国に支店を設けています。その間にも主要都市にPCコンフルをオープンさせ、現在では十数店舗、オンラインでは主要なECサイト(ネットショップ)ほぼすべてでパソコン機器を販売しています。伊丹市で開始した事業が、全国的にアクセス可能なまでに大きくなりました。
このような沿革を経ることができたのは、事業にとって必要なインフラを着実に整え、技術面でも経営面でも妥協せず、他社との差別化などの戦略を考慮したことが大きいと思います。おかげで現在では100名以上の従業員を擁し、大企業や官公庁などとも取引のある会社に成長させることができました。
CHAPTER2
「TCE」はTotal Computing Equipmentの頭文字で、技術開発センターの従業員の考案です。単にパソコンのみを扱う会社ではなく、計算機としての「コンピュータ」と、その周辺機器を含めて総合的に扱う企業であるというニュアンスを持たせたかったのです。Equipment(設備)にも広範な意味合いがあるので、パソコンだけでなくいろいろな機器の取り扱いに対応できる企業でありたいという理念的なものを表しています。
また「PCコンフル」は、第一号店であるヲタロード先っちょ店(大阪、日本橋)の初代店長が発案しました。PCはもちろんパソコンのことで、コンは英語で「共に、完全に」という意味のある接頭辞「com」、フルは英語で満たされた状態を意味する「full」です。パソコンを売る人と買う人、その間にいるTCEという複数の主体があってこその事業あること、そしてそれらすべての主体にとって満足のいく選択を提供したいという思いを込めています。
ちなみに、PCコンフルはマスコットキャラクターであるコンチャンを含め、現在では商標登録されています。コンチャンも弊社従業員の作品です。
TCEはこのように、従業員のクリエイティビティや創意工夫のもとで発展してきた部分があります。
CHAPTER3
いろいろな側面で「バランス」を大切にしています。例えば定量評価と定性評価のバランスです。それは社内のもの、社外からのものについてだけでなく、自らに対する評価に関しても同じです。そのバランスに注意しつつ、あらゆる事象を客観視することが大事だと考えています。
また、権利と義務のバランスに注意することにも気を付けています。これはTCEで働く社員についてだけではありません。TCEにかかわるお客様や取引先についても同じです。どちらか一方が比重を大きく占めるような関係性はあらゆる場面でもひずみを生じてしまい、うまくいかなくなりがちです。だからこそこのバランスを注視しつづけることは、円滑な関係を構築するにあたって大事にしている点です。
バランスが取れている状態の反対は偏っている状態です。偏った状態ではほかの大事なことが欠落したり、軽んじられたりしてしまうので、多様性を具えた上でバランスを保つことは重要だと考えています。
CHAPTER4
より安定したビジネスモデルをこしらえようと思っています。TCEは、パソコンの仕入れから販売までを一括で行う「フロー型」のビジネスを中心に展開してきました。しかしそれだけではなく、ストック型やサブスク(サブスクリプション)型などのビジネスを取り入れる必要性を感じます。バランスを大切にしていると言いましたが、それは安定したビジネスを追求する上でも通ずる点だと思います。一つのビジネスモデルに依存した経営はいろんな場面で限界を迎えることになるので、きたるべき経営環境の変化に対する耐性を高めるという意味でも、収益源を多様化する重要性を感じているところです。
そしてなによりも、常に地球市民の一員であることを意識した企業でありたいです。会社経営において収益性ももちろん大事なのですが、いまの時代にはもっと大きな視野が必要だと思います。わたしたちの活動の場である地球や社会に資する企業であることが、会社経営に携わる者にとっての責務です。SDGsを意識した経済活動は、その第一歩だと考えます。